核兵器の開発や使用を禁止する「核兵器禁止条約」の発効から22日で丸3年です。長崎市では被爆者らが集会を開き改めて日本政府に条約への批准などを求めました。

●核兵器禁止条約の会・長崎:川野浩一共同代表
「一体我々は何をやっているのか。一段と私たちの声を強めて政府に対して結論を迫っていく」
集会には被爆者や高校生などおよそ120人が参加しました。

核兵器禁止条約は現在、70の国と地域が批准していますが、日本は核保有国の不参加などを理由に参加しておらず、締約国会議へのオブザーバー参加も見送っています。
集会の参加者はこうした政府の姿勢に抗議するとともに一刻も早い条約への批准を求めました。

●核兵器禁止条約の会・長崎:朝長万左男共同代表
「ロシアのように核兵器を使うかもしれないぞと言っている国を核兵器禁止条約に引き込むこと。そこをやっぱり追求していくということですね」

●鎮西学院大学2年:柏朱華さん
「自分たちは被爆した国だけど核兵器禁止条約には批准していないだとかをSNSを通したりだとかで発信していきたい」
参加者らは核兵器のない世界の実現に向け、国の内外の人々に条約の内容や締約国会議の成果について発信していくことを改めて誓いました。