刑務所を出た人の立ち直りを支援するとともに、人手不足の解消にもつなげようと、長崎県トラック協会が出所者の雇用促進に向けた研修会を開きました。

長崎県トラック協会が開いた研修会には、会員企業の人事担当者らおよそ40人が参加しました。

協会によりますと、県内ではトラック運転手が600人以上不足していて、時間外労働に上限が設けられる今年4月以降、人手不足がさらに深刻になるとみられています。

その改善策の一つとして、協会は出所者の雇用をあげていて、研修会では再犯者の7割が無職であることから『就職を支援することが再犯防止にもつながる』と呼びかけられました。

法務省 コレワーク九州 渡邊久晃 調査係長:
「再犯防止についてはやはり仕事が大切。就労支援を通して再犯防止、再犯者が減るということは当然犯罪も減るということなので」

県トラック協会 食料品部会 松尾康平 会長:
「1社で1人でもいいから雇用していただいたら、その人たちの再犯防止にも繋げられる」

県トラック協会では今後、出所者の雇用促進に向け、各事業所のサポートにも取り組むとしています。