九州北部地方では、強い寒気を伴った気圧の谷が通過する影響で大気の状態が非常に不安定となり、11日明け方にかけて落雷や竜巻などの激しい突風、降ひょうに注意が必要です。
福岡管区気象台は10日午前5時2分「落雷と突風及び降ひょうに関する気象情報」を発表しました。
九州北部地方では、対馬海峡を東へ進んでいる低気圧に向かって暖かく湿った空気が流れ込んでおり、大気の状態が非常に不安定となっています。
また、上空約5,500メートルにマイナス30度以下の強い寒気が流れ込むため、長崎県では、11日明け方にかけて局地的に積乱雲が発達し、落雷や竜巻などの激しい突風、降ひょうのおそれがあります。
気圧の傾きが大きくなるため、風が強まり、海上ではしける所がある見込みです。
早期注意情報(警報級の可能性)~長崎地方気象台発表
10日『暴風警報』:中
▼壱岐・対馬
▼北部
▼南部
▼五島(夜のはじめ頃~夜遅く)
以下の海上では暴風警報を発表する可能性があります。
▼壱岐・対馬、北部(大村湾除く)、南部(橘湾、大村湾、有明海除く)、五島
降水量の予想(多い所)
10日12時から11日12時まで
1時間降水量:10ミリ
24時間降水量:40ミリ
防災事項
落雷や竜巻などの激しい突風、降ひょうに注意してください。発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど、安全確保に努めてください。農作物や農業施設の管理に注意してください。
気象台では、今後発表する注意報、気象情報などに留意するよう呼びかけています。
【早期注意情報(警報級の可能性)とは】
気象庁は警報級の現象が5日先までに予想されているときには、その可能性を「早期注意情報(警報級の可能性)」として高、中の2段階で発表しています。警報級の現象は、ひとたび発生すると命に危険が及ぶなど社会的影響が大きいため、可能性が高いことを表す高だけでなく、可能性が高くはないが一定程度認められることを表す中も発表しています。