思い起こそう長崎大水害「空から見た爪痕」
長崎大水害では長崎と諫早を結ぶ幹線道路が各地で寸断し、”唯一残った道路”に車が殺到しました。
それは長崎の交通網の脆弱さを表した出来事でした。


ひしめき合うように連なった車の列。
水害から数日後に発生した『山の中の大渋滞』は10キロ以上にわたって続いていました。


ヘリコプター搭乗・記者レポート:
「県道『長崎-多良見線』の上空です。現在、長崎市内に諫早方向から入るのはこの県道一本です。
国道34号線が不通になっておりまして、長崎市内に入る道路は、この県道一本になっております。このためいろんな車が殺到しまして、ご覧のように数珠つなぎの状態です」


長崎大水害では、長崎市街地と諫早方面を結ぶ大動脈の国道34号が東長崎地区を中心に寸断され、長崎バイパスも土砂崩れで通行できない状態になっていました。


長崎大水害による道路の損壊は、大小合わせて4,969か所。

奇跡的に被害を免れた県道33号 長崎多良見線が長崎~諫早間の『唯一の道路』となり、結果、通常では起こりえない大渋滞が発生したのです。

ただ一本生き残った道路に集中した車の流れ。

渋滞は市街地へと続きます。


ヘリコプター搭乗・記者レポート:
「車は長与ニュータウンのそばを抜けまして青葉台までびっしりと詰まっています」

災害が起きた時、社会の弱い部分から被害が表面化するといわれます。
長崎大水害による『交通障害』は、斜面地で起きた『土砂災害』と並んで、長崎の弱点であった交通網の問題が、改めて表面化した出来事でもありました。