広島に原爆が投下されてから6日で78年を迎え、長崎からも黙祷が捧げられました。



広島市で行われた平和記念式典では、原爆が投下された午前8時15分に黙祷が捧げられました。

松井一実 広島市長は平和宣言の中で「5月のG7広島サミットの核軍縮文書で肯定された核抑止論について破綻している」と指摘した上で「日本政府には今年11月の
第2回核兵器禁止条約締約国会議にオブザーバー参加」するよう求めました。


長崎市では原爆投下時刻にあわせ、被爆者らが黙祷を捧げました。

長崎原爆被災者協議会の田中 重光会長は「今の日本政府は核抑止論に加担している。日本の責務は核兵器の被害の実相を広めていくことだ」と話していました。


原爆落下中心地碑で黙とうを捧げた市民は「核兵器を作り続けることをなんとか止める手段がないかなと思う」「世界が本当に平和で穏やかになってほしい」など話していました。

9日の平和祈念式典は台風6号が接近していることから、7日、開催についての最終判断が行われる予定です。