NBCでは、社屋の引っ越しをきっかけに 大量のネガフィルムが見つかりました。
それらを現像すると、私たちの記憶の中にしかない世界が明瞭な画像としてよみがえってきました。
写真にまつわる物語です──

今と違うぞ!昭和の警察署

警察署、普通に生活していると、そう頻繁にいくところではないと思いますが、落とし物や車庫証明などでお世話になることはありますよね。

現在の長崎警察署について豊崎さんどんなイメージですか?
豊崎アナ:業務が多岐にわたることから機能的な作りになっていますよね。
甲斐田:でも昔はちょっとイメージが違うんです。
1975年の時津警察署は“洋館風”でおしゃれ。昭和12年にできた建物です。

現在の建物と比較すると大きさも外観も全く違います。

そして洋館風の警察署は時津署だけではないんです。

松浦警察署(1975年の撮影)は、長崎市のグラバー園近くにあったら“観光施設”と間違うかもしれません。昭和10年の建築です。

さらに上県警察署も白い洋館風。
対馬北部を管轄していた警察署で現在は名前が変わり対馬北警察署になっています。

そして平戸警察署(1975年撮影)は立派な洋館づくりです。
できたのは戦後です。
標語を記した懸垂幕が複数掲げられています。そこに書かれていたのは──
「ちょっとした油断が招く水の事故」
「水泳はよい場所よい友よい監視」
──海水浴場が多い平戸ならではの標語ですね。

豊崎:なぜ洋館風の建物が多いのでしょうか?
甲斐田:はっきりしたことはわからなかったんですが、一般的には明治・大正・昭和初期の役所や公共の建物は『日本近代化の象徴』という側面もあり “疑似洋風建築”という洋館に似せたつくりになっていることが多く、これらの警察署もそうした影響でこの形になっていたのではないかと思われます。

失われた昭和の風景 山に人、人、人…ハタ揚げ大会をAIカラーで再現

写真でタイムマシーンでは、主にNBCで見つかったカラーフィルムのネガを現像したものを使っていますが、白黒写真も大量に見つかっているんです。
AIの発達で白黒であっても、ほぼ正しくカラー化することが可能になりました。

AIでカラー化すると、ハタが舞う灰色の空が青空になりました。

山肌で多くの人たちが空を見上げています。場所は長崎市の唐八景、今から61年前1962年の撮影をAIでカラー化しました。

意外と長袖や厚着をしていることが分かります。
「少し肌い」といった温度感がが伝わってきます。

山肌には人、人、人。
白黒で見ても60年前の賑わい、ハタ揚げに対する人々の熱気が分かります。

まだ技術的な問題で完璧ではないものの、ほぼ正しくカラー化できます。

制服の学生さん。転げ落ちそうです。

カラーになるとより危機感が増します。

斜面も人で埋まっています。

これだけの皆さんがどうやってここまで来たんでしょう。

60年前の長崎の風景をカラー化してお伝えしました。