ロシアのウクライナ侵攻が始まってきょうで3か月です。
現地ではいまも戦闘が続く中、私たちの周りには値上げという形で影響が出ています。


代表的な品目が、小麦粉、食用油、原油、電気・ガスです。
小麦やトウモロコシ、ウクライナは世界有数の穀物生産国であるため、今回の侵攻で供給が不足し、世界的に値上がりしています。
また、食用油もウクライナが原料となる菜種の輸出国であることから値上がりしています。
一方、ロシアは原油の輸出大国で、供給が不安定になるおそれから原油価格が上昇していて、ガソリンや様々な製品の値上げ要因となっています。
このほか、エネルギー関連でも、日本を含め多くの国が石炭や天然ガスをロシアから輸入していたため、電気料金やガス料金の値上げにつながっています。

私たちの身近な所にも影響が広がっていますが、長引く値上げを市民はどう受け止めているのでしょうか?

市民「電気・ガス(値上げを)感じています」
市民「ガソリンを入れるときとかに感じます。結構きついですか。きついです」
市民「小麦粉。使う機会が少なくなりました」
市民「食用油。安いメーカーとかを選んで買ったりとか。どんどんまた値上がりしていくのかなという不安があります」


1日300点を扱う長崎市のクリーニング店。
こちらの店では石油価格の上昇が今、重くのしかかっています。


石橋商会 石橋 正剛 社長「資材ほとんどが石油を使っていると思うんですよね。」

ハンガーや包装用のビニールは石油が原料です。


さらに乾燥させる際はボイラーを使用するため灯油が必要で、その価格は去年と比べても1リットル当たり40円から50円上昇しているということです。
ここまで値上げをせずに営業してきましたが、それも厳しいと感じています。

石橋 正剛 社長「そろそろ値上げも考えないと立ち行かないかというところまでは来ています。その値上げで今まで利用して頂いたお客様に、負担をかけるというのもなかなか、そこまで考えると難しくて。皆さんそうだと思うんですけど、頑張れるところまでは頑張ってみようかと」


長崎市の製麺所です。


材料となる小麦の価格は年に2回、4月と10月に改訂されるため、ウクライナ侵攻の影響がより出るのは10月からだと見ています。


佐藤製麺所 佐藤 茂樹 代表「半年に1回改訂があるんですよね、小麦粉の。だからたぶん半年後に、この戦争の影響が出てくると思います。絶対に値段が下がるということはないですね。すごく厳しい状況」

”輸入小麦”の政府売り渡し価格は、今年の4月に平均で17.3%上昇。
さらに麺をゆでる際や、乾燥させる時にはボイラーを使うため、原油価格の上昇も影響しています。

こちらの製麺所では、昨年、1玉当たり5円程度の値上げを行ったということですが、消費者のことを考えると、さらなる値上げは簡単には踏み切れないといいます。

佐藤 茂樹 代表「私どもが麺を値上げするということは、食堂関係も当然値上げをする。そしたらもろに消費者に響いてきますよね。だからどこまで辛抱できるかですね。値を上げないで、やっていくにはどうしたらいいのか、絶えずそれを考えていますね」