隠れキリシタンの里で受け継がれてきた果実「ゆうこう」が新種として発掘され、長崎の特産品に成長していく過程を記録した本「ゆうこう物語」が出版され、6日、長崎市長に贈呈されました。
「ゆうこう物語」を出版したのは元長崎市役所職員の川上正徳さんです。

田上長崎市長
「川上さんと市役所にいた頃は全然聞いたことなかった。」

川上さんは土井首支所長を務めていた2002年に、みかんでもカボスでもない珍しい柑橘として「ゆうこう」と出合い、その後の調査で「新種」であること、また隠れキリシタンの地域に自生していることなどを突き止めました。
今回出版した著書には謎だった「ゆうこう」が長崎の特産品として成長していく21年間がまとめられています。
執筆した川上正徳さん
「隠れキリシタンの人が大事にしていた事も、ゆうこうが広まった大きなファクターだと思う。日本だけでなく世界にもゆうこうが広まってくれればいいかなと思っています。」

さわやかな長崎の酸味「ゆうこう」のパイオニアが記録した「ゆうこう物語」は、長崎県内の書店などで販売されます。