ことしの「長崎くんち」について、氏子の代表らが28日に会見を開き、奉納踊りなどを断念すると発表しました。奉納踊が行われないのは3年連続となります。

諏訪神社責任役員 川添弘之さん
「本年の長崎くんちの奉仕、お下り・お上り、踊町の奉納踊の演し物は断念せざるを得ないとの結論に至りました。」
3年連続でくんちの奉納踊を見ることは叶いませんでした。
今年の長崎くんち奉納踊の実施を巡っては、宮司のセクハラ問題や新型コロナの影響で今月下旬になっても結論が出ない異例の事態となっていました。
断念の理由について氏子らは、宮司が被害者に謝罪せず辞任しなかったことや、くんち開催に向けた会議に応じなかったこと、新型コロナの感染対策として声を出さずに稽古した場合、タイミングが合わずケガをするおそれがあるほか、本番直前に関係者のクラスターが発生した場合、奉納や庭先回りができなくなるなどとしています。

年当番町 幹事町 中川進吾さん
「開催をされる方向で我々、努力をしてきた。悔しいですよ。諏訪神社の正常化に向けて諏訪神社の上の方の方々に宮司の辞任をお願いをする以外に術がない。来年にはほんとどうにかしなきゃいけないっていうところを今、模索をしてる最中なんですね」
過去2年にわたって繰り延べとなっている踊町の順番については、今回も来年に繰り延べにするということです。

3年連続の中止、長崎市民は・・・
30代女性
「なくなっちゃったんですね。寂しい。」
80代男性
「残念ですね。今度は見たかったですけどね。しょうないですね。」
70代女性
「コロナは仕様がないもんね。神社の問題はあちらでちゃんと解決して頂かないとね。」
30代女性(小学生の時くんち出演)
「長崎、若者減っていってる中で、くんちは長崎の魅力の一つなんで、来年はね、解決に向けてやっていってほしいです。」
田上富久長崎市長
「くんち自体の今後に向けても大きな危機だという風に思っています。それが途切れることがないようにできることを様々に一緒に協議をしたり、検討したりしていきたいと思ってます。」