16世紀の天正遣欧使節のひとり、千々石ミゲルの埋葬地を調べている研究チームは発掘調査をしてきた諫早市の土地が千々石ミゲルの墓所であると結論づけました。

発掘調査は諫早市多良見町で進められました。

この石碑の近くからはこれまで男性と女性の遺骨や「ロザリオ」の一部と見られるガラス玉などが出土していました。

調査を進めてきた研究チームは、石にはミゲル夫妻とみられる男女の戒名が刻まれていること、また、出土した遺物が石に刻まれた「寛永」の年代のものであることなどから、調査した土地がミゲル夫妻の墓所であったと結論付けました。

千々石ミゲル墓所調査プロジェクト 久田松和則 指導委員会副委員長
「文献、石造物、金石資料の調査結果の上に、今回の発掘調査を重ねてまいりますと、まず千々石ミゲル、あるいは妻の墓所として解釈して問題ない」

墓所が特定されたことで、謎が多いとされるミゲルの半生の調査が進むことも期待されます。