長崎県と佐世保市が川棚町で建設を進める石木ダム事業を巡り、平田研知事が有識者から「意見を聞く場」が、8月30日に県庁で行われました。

「有識者の意見を聞く場」は平田知事が、石木ダム事業の今後のあり方を判断するため開いていて、8月30日はダムの建設予定地に暮らす反対住民らも参加しました。

専門家からの意見聴取は今回が2回目で、現行の河川整備計画で算出されているダムの効果や気候変動などを踏まえ、治水の観点から本当にダムが必要かなど意見を出し合いました。

京都大学の今本博健名誉教授は会議で「現在の基本方針は破綻しており、変更する必要がある。間違った整備計画、基本方針を実行していただきたくないと言うのが知事へのお願いです。」と述べました。

これに対し、長崎大学の野口正人名誉教授は「いわゆるダムが必要でないという話に合わせて言われているわけですが、時計の針を戻せないということで、議会制民主主義をおろそかにするんですか。」と述べています。

また、石木ダム建設を反対している住民の岩下和雄さんは「佐世保市長は我々に対してですね、「佐世保市民の豊かな生活のためにあり余る水が必要です。だからダムが必要なんです」って言ったんです。我々水没者を犠牲にしても佐世保市民が大事と思っておるんですか?我々も同じ県民ですよ。」と話しました。

会議終了後、長崎県の平田研知事は「いろんな立場の方からの意見をすべて聞いた上で自分なりに、この論点について、整理をしていくので、最終的にその判断というか、そこにいたるプロセスの中で自分として(論点整理を)やっていきたいと思います。」と反しました。

平田知事が専門家から「意見を聞く場」は8月30日が最後の予定で、今後は佐世保市長や川棚町長、水没予定地である川原地区の住民らと意見交換を行う場を設けるとしています。