目が覚めたら姉も冷たくなっていた
「その晩は、母が弟を抱いて体をくっつけ合って地面にゴロッとなって寝るだけですからね。暗くなりゃ寝ると。しかしね、三晩、四晩ぐらいまで外は明るいんですよ。火がね、あっちこっちで燃えてる、そういう中で寝て。翌朝、四日目の朝、13日の朝ですね、目が覚めたら、姉が冷たくなってたんですよ」

「肉が溶ける、はらわたが溶ける」炎のなかの遺体
姉と弟を自らの手で焼いた山田さん。その作業は、耐え難いものでした。「もう、逃げ出したくってしょうがないような作業でした。着てるものは燃えても炎の中で肉が溶ける…、はらわたが溶ける…もうじっと見ておれないんですよね。しかも炎の中で死体は動く…」
「ずっと後になって考えて、ほんとに母はつらかっただろうなあと。悲しいなんていう言葉じゃ表せないような、気が狂うような気持ちで母は火のそばにいたんじゃないかって思いましてね。そんな耐えられないような思いをした母だったんですけども…」








