「どこ痛か?」
「ここ」
「そこ押さえると痛い? 少しこの前よりなくなっとるね」
「うん」

長崎県五島市の離島で、住民の健康を支える医師がいます。
前田隆浩さん、66歳。長崎大学で教授を務め、離島医療に長年関わってきました。

ことし3月末に大学を退官した前田さんは、4月1日、五島市の職員として採用されました。

前田さんは2004年5月に長崎大学の離島・へき地医療学講座の教授に就任し、離島医療研究所の所長としても活動してきました。
現在は、黄島と椛島の診療所長を務めるほか、五島市国保健康政策課の企画監として福祉保健行政にも携わっています。
前田さんが五島で働くことを選んだ理由を尋ねると、こう答えました。

「五島市で働いていた期間が長いしですね。非常に関わりが深いっていうところがありますね」
前田さんは、教授時代に離島の医療を研究するなかで知り合った仲間たちからの誘いもあり、五島での仕事を選んだといいます。

医師として島の診療所で診察する一方、行政の立場からも地域医療の課題に向き合う前田さん。
五島の島々をめぐり、島民に寄り添いながら診療を続ける現場に密着しました。








