「肝移植以外に道はない」と告げられた患者たちに、長崎から新たな希望が届けられた。自らの肝細胞を薬剤の力で“若返らせ”、再び体へ戻す――。
長崎大学が挑むのは「時間を巻き戻す(リワインド)」治療だ。慢性的なドナー不足に苦しむ日本の移植医療を覆す可能性を持つ 世界初の臨床研究の「第一歩」が始まった。
2026年4月6日、長崎大学病院は、自らの肝細胞を若返らせた「CLiP(誘導性肝前駆細胞)」を用い、肝移植以外に根本的な治療法がない非代償性肝硬変患者を対象とした臨床研究を開始したと発表した。
この研究は、遺伝子改変を行わずに3種類の低分子化合物のみでリプログラミングを行う画期的な手法で、厚生労働省から「第1種 再生医療等提供計画」として2026年3月23日付で期間短縮(実質の承認)の正式通知を受けた。
会見には、長崎大学病院の尾﨑 誠 病院長、江口 晋 教授(肝胆膵・移植外科)、技術開発者である東京医科大学の落谷 孝広 特任教授、大学発ベンチャーの株式会社 Rewind(リワインド)の丸屋 安広 CEO(長崎大学大学院 客員研究員)ら6名が登壇した。








