殺人事件として捜査本部が立ち上げられた直後の急展開でした。
愛媛県今治市内の住宅で男性が血を流して死亡しているのが見つかった事件、同居の三男が殺人容疑で逮捕され、送検されました。
また三男は、犯行に及んだ日の夜から翌日の朝に掛けて市内のネットカフェに泊まり何かを調べていた可能性があることもわかりました。
6日までの動きを振り返ります。

その幕切れは、事件の発覚から3日後となる今月4日のことした。

(栃木真裕記者)
「現場は海岸近くの閑静な住宅街で、あちらの民家から倒れた男性が見つかったということです」

今治市東村の住宅で、この家に住む武田幸則さん(71)が、上半身から血を流した状態で倒れているのを、訪れた長男が発見します。
消防に通報しましたが、その場で死亡が確認されました。

警察や消防などによりますと、死亡した武田さんは、2階のベッドの上で血を吐いた状態で見つかっていて、首の左右には、刃物のようなもので突き刺されたとみられる傷が複数ありました。
一方で、現場には目立つほどに争った痕跡はありませんでした。

警察は、武田さんが前日の昼ごろ、何者かに刃物のようなもので襲われたとみて、殺人事件として捜査を開始します。

事件の発生直後から、武田さんと2人で暮らしていた42歳の三男と連絡が取れなくなります。
警察は、行方が分からなくなっているこの三男が何らかの事情を知っているとみて、その行方を追います。

発生から2日後。
司法解剖の結果、武田さんの死因は失血死と判明。
警察は、殺人事件と断定し今治署に捜査本部を立ち上げ、防犯カメラ映像を解析するなどの捜査を本格化させます。

そして4日、県警の捜査員が、行方の分からなくなっていた同居の三男の身柄を確保します。その場所は神奈川県でした。

午後2時ごろ、殺人容疑で、三男の武田正寛容疑者42歳は緊急逮捕されました。
関係者によりますと、正寛容疑者は、同居の武田さんが殺害された当日の夜から翌朝にかけて、今治市内のネットカフェに泊まっていたということで、その後JRで逃走したとみられています。

(城健大呂記者)
「捜査員に連れられ、武田容疑者が松山空港に到着しました」

逮捕された日の夜、飛行機で身柄を神奈川から愛媛に移された正寛容疑者。
白いマスクを着けていて、時おり目を伏せるような様子を見せましたが、報道陣に対して最後まで言葉を発することはありませんでした。

警察は、捜査に支障があるとして、正寛容疑者の認否について明らかにしていません。

今治署に移された正寛容疑者の身柄は、5日昼ごろに松山地検へと送られました。
殺害された武田さんと正寛容疑者の間で何らかのトラブルがあった可能性もあるとみて、今後、動機など、詳しい経緯が調べられる方針です。