国の文化審議会は幕末から明治初期に活躍した写真家・上野彦馬の写真館の活動などを伝える写真帖(しゃしんちょう)を国の重要文化財に指定するよう文部科学大臣に答申しました。

上野撮影局は、日本初のプロカメラマンといわれる上野彦馬が、1862年に中島川の畔で開業した日本最初期の写真館です。

上野撮影局が撮影した187枚の写真が収められている「上野撮影局写真帖」は、縦27センチ、横32センチ、厚さ5センチほどで、台紙48枚で構成されています。

写真は鶏卵紙(けいらんし)と呼ばれる卵白を使った印画紙に焼き付けられ、武士や外国人のほか当時の長崎の風景も写されています。

国の文化審議会は、この写真帖から上野彦馬の写真家としての先駆的な取り組みが伺えることに加え、幕末期の長崎の風景が記録されている点においても価値が高いなどとして国の重要文化財に指定するよう文部科学大臣に答申しました。

指定されれば県内の美術工芸品における国指定文化財は37件となります。