長崎市が市庁舎跡地に建設を予定している「新たな文化施設」について、鈴木市長は3日の市議会一般質問で「現時点で完成時期を示すことは困難」と述べました。

長崎市が建設を予定している「新たな文化施設」は、当初来年度完成予定でした。しかし、建設候補地の再検討などで計画は変更を重ねており、3日の市議会一般質問では議員から「完成時期の目処」などが問われました。

鈴木市長は、事業手法が決まっていないとし「現時点で完成時期を示すことは困難」とこたえました。また、民間活力を導入した場合の目安として6~7年かかる見通しを示しました。

鈴木史朗長崎市長:
「要求水準者公募資料の作成に約1年、公募からPPP・PFI事業を行う事業者契約締結までに約1年、その後一般的な事例からは、新たな文化施設の設計に約2年、工事に2~3年を要する見込み」

長崎市は新文化施設の総事業費を100億円前後と見込んでおり、コスト軽減などをめざし民間の資金や能力を活用する手法を導入するための調査を行っています。

市側は、今後の調査で事業手法を検討し、「来年度中をめどに完成時期を示したい」とする一方、総事業費が今後も増える可能性があるとして延べ床面積を2割程度削減することなども検討すると述べました。