花園出場をかけた高校ラグビー長崎県大会。決勝進出校の一つは去年の覇者「長崎北陽台」仲間同士のコミュニケーション能力を高め頂点を目指します。

相手を圧倒する攻撃と選手全員で守る鉄壁の守備が持ち味の「長崎北陽台」2年連続の花園出場を目指します。

決勝の相手「長崎北」との今年の対戦成績は1勝2敗。高総体でリベンジを果たすも未だ負け越し。もう、負けるわけにはいきません。

山口貴生主将「新人戦と7人制で負けたのは一番悔しくて、高総体で勝てたのは良かったが、内容の部分で自分たちが理想としているラグビーが出せなかったのが1年間を通して悔しい部分」

決勝ではテンポの速いラグビーで相手にプレッシャーを与え続け、完全勝利を狙います。

チームの柱は、高校日本代表候補の山口貴生主将。コンタクトプレーの強さで攻守ともに存在感を放ちます。

フランカー・山口貴生主将「仲間のために走って、仲間のために体を張ることを15人全員がしたら絶対に勝てると思うので、そこは全員に言って雰囲気とかも上げてやっていきたい」

キッカーを務める長瀬鉄平選手は正確なキックをいかし準決勝で14ゴールを決めました。

フルバック/キック・長瀬鉄平選手「フォワードとかが頑張ってトライをとってくれると思うので、コンバージョンゴールと味方が頑張ってとったペナルティでペナルティーゴールを蹴る場面があれば絶対に決めきるという気持ちで頑張っていきたい」

バックスの要は白丸暖人選手。持ち前のステップワークを活かしたボール運びが武器です。

センター・白丸暖人選手「どんどん前に自分でいけるように、ディフェンスでは相手をひっくり返せるように意識してやっていきたい」「自分たちのほうが絶対に花園に行きたいという気持ちを持っていると思うので絶対に勝ちたい」

今年のチームが特に力を入れているのが選手間のコミュニケーションです。選手らは仲間の動きを把握し、練習中は常に声を掛けあいます。

山口貴生主将「フォワードは外とか呼んでるからしっかり反応しよう」「よし!」「あと、ディフェンスでまずいとことかある?」

長瀬鉄平選手「自分で先に想像してオフサイドラインを作って、またゴネゴネって行って戻っているやつがいるから、この前言われたようにパッと先に帰って上がるだけにしよう」

選手たち自らが練習中に出た疑問を徹底的に潰し、自分たちの理想とする強く速いラグビーを追求しています。

品川英貴監督「コミュニケーションと言っても中身の部分、何をどういう風に伝えるのかとかは細かく」「速く速くできればその分余裕ができてプレーもしっかりとした選択ができる」

山口貴生主将「気持ちの部分が出るのはタックルと思うから、絶対に逃げないように」「ここ負けたら絶対に一生後悔するから、もっとひとりひとりが勝つ気持ちをもって練習から、最初の入りからやっていきましょう」

悔しさをばねにチーム一丸となった北陽台ラグビー。決勝でもメンバー全員が仲間のために走り花園出場を勝ち取ります。