おととし長崎県島原市で同居する弟を包丁で刺し殺害したとして、殺人の罪に問われている男の裁判員裁判が16日から長崎地裁で始まり、男は起訴内容を認めました。

殺人の罪に問われているのは、島原市に住む39歳の無職の男です。

起訴状などによりますと男はおととし10月、島原市の自宅で同居していた31歳の弟の胸などを包丁で複数回刺して殺害したとされています。

16日に長崎地裁で開かれた裁判員裁判の初公判で被告の男は「間違いありません」と起訴内容を認めました。

裁判では、被告の殺意や刑事責任能力の有無が争点で、検察側は冒頭陳述で「被害者が寝ている間に近づき、抵抗する被害者の胸や腹を少なくとも11回刺した」として殺意があったと主張。

一方、弁護側は「被告は統合失調症のため、犯行時は心神喪失もしくは耗弱状態だった」と主張しました。

判決は今月30日に言い渡されます。