長崎市の飯香浦地区では23日から2日間地区の安全などを願う「地蔵まつり」が開かれました。
飾りに使うのは乾燥させる前の生そうめんで、長さ2メートルの特注サイズです。

そのそうめんを束にして丁寧に編み込みます。江戸時代から口伝えで受け継がれてきました。長崎市の飯香浦町には500年ほど前からまつられているお地蔵様がいます。

「飾りそうめん」ではお地蔵さまを守る鎧兜と幔幕と呼ばれるのれんが供えられます。

毎年7月23日と24日に開く「地蔵まつり」にあわせて地元の人たちが編んでいきます。

麺の乾燥を防ぐため冷房のない部屋での作業が3時間半続きました。「飾りそうめん」は江戸時代中ごろにできた技術と言われ、長崎市の無形民俗文化財に指定されています。小麦の生産地ではない飯香浦地区。

かつては貴重品だったそうめんを供えたのが始まりともいわれています。
家内安全などを願う念仏を唱えていよいよまつりは本番、日が暮れるころ地蔵堂には子どもから大人まで多くの人たちが集まります。

飯香浦地区で地域の絆を深める伝統の祭りです。