「カネミ油症」五島市の会の総会が1日開かれ次世代も含めた救済に引き続き取り組んでいく方針を確認しました。

総会は、今年3月に亡くなった副会長の岩村定子さんらに黙とうを捧げて始まりました。

岩村さんは19歳の時汚染油を食べ5年後に肛門のない赤ちゃんを出産、その長男は生後4カ月で亡くなりました。地元の学校などで体験を伝えながら亡くなった長男の被害者認定を求めてきましたが認められないまま他界しました。

●カネミ油症被害者五島市の会・旭梶山英臣会長「非常に情けなく心残りだろう。(子どもや孫が)苦しんでいると聞こえてきますから何とか対処して頂きたい」

市販の油に化学物質が混入して起きた「カネミ油症」は発覚から56年が過ぎる中、子どもや孫へも影響が続いている可能性が指摘されています。

研究を進める全国油症治療研究班は6月、4年前に始まった次世代調査のこれまでの成果について発表する予定です。