6日午後、長崎県の対馬空港を離陸し消息が途絶えた6人乗りの医療搬送用ヘリが、長崎県壱岐沖の海中で転覆しているのが見つかりました。乗っていた6人は全員救助されましたが、医師と患者ら3人が死亡しました。
第七管区海上保安本部によりますと、6日午後3時前、東京救難調整本部から「長崎県の対馬空港を出発し、福岡県内の病院に向けて飛行していた民間ヘリが消息不明」との通報がありました。

消息を絶ったのは福岡和白病院の医療搬送用ヘリコプターで、海保によりますと、事故機は午後1時半に対馬空港を離陸し、午後2時15分に福岡県和白病院に到着予定だったということです。
海保では午後5時過ぎ、壱岐島の北端から北側に約30キロの海上で事故機を発見。
機体は転覆し、緊急時に膨らむ「フロート」で浮いている状態で「フロート」にしがみついていた3人が救助されたということです。残る3人も救助されましたが、搬送された和白病院で死亡が確認されました。
海上保安本部が発表した、救助された6人の情報です。
・機長 男性 66歳
・整備士 男性 年齢不明
・看護師 女性 28歳
・医師 男性 34歳
・患者 女性 86歳
・付き添い 男性 68歳
機長、整備士、看護師は意識あり→命に別状なし
医師、患者、付添人は心肺停止状態→その後、死亡確認
心肺停止状態で搬送された3人は、航空自衛隊の救助員が、海中に沈んだ機内から救助し、救難ヘリに引き上げ搬送したということです。国の運輸安全委員会によりますと、ヘリコプターは不時着水したと見られています。