長崎県新上五島町にある上五島国家石油備蓄基地で、油の流出などを想定した海上防災訓練が行われました。

上五島国家石油備蓄基地は、洋上タンク方式の原油備蓄施設で、国内の石油消費量の1週間程度の原油が保管されています。

(訓練)「原油タンカーA丸がシーバースに衝突。原油約2キロリットルが海上に流出した」

五島海上保安署などが参加したこの日の訓練は、作業中の原油タンカーの船体が破損し、積んでいた原油が流れ出したという想定で行われました。

参加者たちは、オイルフェンスや油を回収する機械を使って、流出した油の拡散を防ぐ初動対応を行った後、海中転落者の救助や、タンカー内で起きた火災の消火の手順を確認しました。

五島海上保安署長・杉山 勝彦 さん:「今後の訓練にあっては、五島の海を守るということでですね、そういった気持ちをもって、しっかり安全を意識してやっていくと」

参加者は、訓練を通して、初動のポイントや部署の間の連携を確認しました。









