8月9日に長崎から世界に発信する「平和宣言」の骨子が2日発表されました。
核使用の危機感を共有すると共に、原爆で半身不随となった被爆者の体験が盛り込まれた内容になっています。


田上富久長崎市長:
「重要な動きの最中に行われる平和祈念式典であり平和宣言である」

長崎平和宣言は8月9日の式典で市長が読み上げるもので、被爆者や学識経験者らが起草委員となり作成しています。


ウクライナ侵攻の最中、原爆の日を迎える見通しの今年は、”核兵器使用リスクが高まっている” ことへの危機感を共有し、『核兵器を使ってはならない』というメッセージを、原爆で半身不随となった故 渡辺 千恵子さんのエピソード等を通じて訴えます。


田上市長:
「(渡辺千恵子さんの)『私を2度と作らないで』という言葉を通じて、今の状況の中で核兵器を絶対に使ってはならないというメッセージを伝える」


この他、核保有国に対しては、会期中となるNPT=核拡散防止条約再検討会議で『核軍縮への具体的なプロセスを示すこと』また、日本政府に対し『被爆体験者の救済』などを求めることになっており、ロシア語など10か国語に翻訳して世界に発信される予定です。