29日朝、長崎港に上五島国家石油備蓄基地のタンクが入港しました。
三菱香焼工場の定期修理ですが、ご覧のようにドックの幅とタンクの幅は、ほぼ同じ。職人技のドック入り作業が繰り広げられました。
(記者)
「巨大な物体がゆっくりと入ってきます。海の上に浮かぶ工場のようにも見えます」

長崎港に姿を現した白い物体。
タグボートにひかれて港の中へ進んできます。
あまりの存在感に、気になる人々。
(釣り少年)
「何なんですかね?何かの漂流物ってわけじゃなさそうですよね。」
この物体、新上五島町にある上五島国家石油備蓄基地からやってきました。
ここに5隻ある貯蔵船のうち一隻が、 定期点検のため3日かけ、三菱重工香焼工場まで運ばれてきたのです。
長さ390メートル、幅97メートル。現在、中は空ですが、およそ85万キロリットル、国内消費量の2.5日分の原油を貯蔵できます。

貯蔵船が入るドックの幅は100メートル。壁との隙間はわずか1.5メートルです。
ドック入りは慎重に行われました

貯蔵船は、2か月あまりかけて点検・補修され10月5日に上五島に向け出港予定です。

三菱香焼工場は、大半が大島造船所に売却されましたが、29日に貯蔵船が入った
この修繕ドックのエリアは、三菱が所有しています。