宮崎県の自殺対策についてです。
人口10万人あたりの自殺者数は、おととし、県内は21.5人で全国ワースト2位でした。

大きな課題となる中、県は、去年4月から電話による相談を24時間365日可能とするなど対策を強化し、去年は人口10万人あたりの自殺者数は18.3人、全国ワースト11位まで改善しています。

県は支援体制をさらに強化するため、相談窓口を運営しているNPO法人と連携協定を結びました。

県と連携協定を結んだのは、全国で電話やSNSの相談窓口を運営しているNPO法人自殺対策支援センター「ライフリンク」です。

協定では、ライフリンクが運営する窓口に県民が相談した際、相談者に同意を得たうえで県へ情報提供することが盛り込まれていて、これにより、県とライフリンク、それに関係機関が連携して支援を行えるようになります。

(NPO法人自殺対策支援センター「ライフリンク」 清水康行代表)
「私たちライフリンクと宮崎県と力を合わせて、それぞれの持っている得意分野がありますので、それらを生かしあいながら、県民の方たちの命を守る取り組みを前に進めていければと思っています」

ライフリンクが都道府県とこうした協定を結ぶのは、宮崎県が全国5番目となっています。

ライフリンクによる県へ情報提供はすでに始まっていて、県は相談内容に応じて市町村やNPO法人へ情報をつなぎ支援することになっています。

ライフリンクの相談窓口は、カタカナで「ライフリンク」と検索すると、電話やSNSの相談先が出てくるということです。