市街地を巡回するコミュニティバスにAEDを搭載する社会実験が石川県輪島市で行われています。
石川県輪島市と北陸大学では「次世代交通システムを利用した救命モデルの検証」の研究に取り組んでいます。

救急指定病院が1施設しかない輪島市。今回の社会実験では市内を巡回するバスにAEDを搭載する事でバスを多く利用する高齢者や路上での傷病者をいち早く発見し、救命活動を行うことで救命率を高めることを目指しています。
17日には巡回バス「のらんけバス」を使って、市民らがバスの中で体調を崩した人の心肺蘇生や、運行中に路上で傷病者を発見し、バスの利用者と運転手が連携し救命活動を行う手順などを確認しました。

参加した市民は
「AEDや救命体験を実際やって初めてわかる部分もある、勉強になりました」と語っていました。
北陸大学医療保健学部医療技術学科 髙橋純子教授
「良いタイミングでバスが通ったらAEDを持ち出していつでも人を助けられると思う」と期待を寄せました。
バスに搭載されたAEDは、使用すると自動的に病院とバス会社にメールで連絡が入るようになっていて
バスを多く利用する高齢者などバスの運行中にいち早く人命救助が行えると期待されています。