震度6強の地震からの復興を掲げて始まった“奥能登国際芸術祭2023”の展示会場には、地震の影響で場所を変更して制作されたものもあります。珠洲市飯田町にある、ドイツを拠点に活動するソル・カレロの作品、“La tienda Maeno(ラティエンダマエノ)”です。
空き家だったこの建物は、かつてはドテラなど祭りの着物を扱う衣料品店でした。コンセプトは「今は営みを止めた空間の物語を再構成する」で、作品には市民から寄せられた桶や使われなくなった学校の時計などが使われています。
3回目を迎えた今年の奥能登国際芸術祭には、14の国と地域から59組のアーティストが参加し、61の作品が展示されています。地震の被害が特に集中した珠洲市正院町の旧飯塚保育所に展示された「コスチューム×身体×スズズカ」では、祝日ということもあって多くの人が鑑賞に訪れていました。
来場者のうち、石川県内に住む男性は「地域が元気になってもらうためにも訪れたいと思って今回も来た」と話していたほか、富山県からの来場者からは「珠洲市に人が来れば賑やかになって活性化するので、ぜひ復興の一助にしていただければ」と話していました。
芸術祭実行委員会の前田能利さんに話を伺いました。
Q.苦労があったとおもうが、今の賑わいはどう思う:「県の内外を問わず、本当にたくさんの方にお越しいただいて、本当にありがたいと思っている」
Q.芸術祭を通して珠洲市全体をどう発信したいか:「自然などの魅力はもちろんあるが、珠洲の魅力は、時間に縛られないゆったりとした時間が流れていることだと思う。普段の仕事とか、ストレスとかを珠洲に来て、ゆったり流れる時間の中で解消してほしい」
連休中は賑わいを見せていましたが、開催できるのも市民の皆さんの努力があったからこそというのは忘れてはいけません。奥能登国際芸術祭は11月12日まで、アートの力で奥能登の魅力を発信し続けます。











