戦禍のウクライナを逃れ、日本に避難してきたウクライナ人の親子が2日、石川県輪島市に到着しました。

受け入れ先となる日本航空学園での会見で、祖国への思いを涙ながらに語りました。

「Ласкаво просимо!!(ようこそ!)」

Ласкаво просимо!!ようこそ!


午前10時前、のと里山空港で迎えられたのは、ウクライナ出身のナタリア・ロトリエヴァさんと、長女で高校生のヴァレリアさんです。

ロトリエヴァ・ナタリアさん(左)とヴァレリアさん(右)


ロシアとの国境に近く、ウクライナ第二の都市とも呼ばれるハルキウに住んでいた2人は、4月7日にウクライナを脱出し、ブルガリアを経由して1日、日本に入国しました。

“あたりまえ”の日常が奪われた母娘

今月6日から、受け入れ先の日本航空高校石川に通うことになった高校生のヴァレリアさんは、「学校に通う」というあたりまえの日常が失われた祖国の悲惨な現状を口にしました。

ヴァレリア・ロトリエヴァさん(17)「ウクライナに安全な場所はどこにもない。毎日多くの爆弾やロケット砲が一般の多くの市民を殺している。戦争が始まる前まではみなさんと同じように学校に通ったり両親が仕事に行くという普通の生活をしていた」

ヴァレリア・ロトリエヴァさん

そして、母のナタリアさんも戦争の悲惨さをこう訴えます。

ナタリア・ロトリエヴァさん(39)「自分の姉はロシアに住んでいるが、じゃあなぜ私の姉は敵になるのか。民族として兄弟なのになぜこういうことが起きているのか分からない。受け入れてくれた皆さんに感謝します。ありがとう。」

ナタリア・ロトリエヴァさん

これまでにも多くの国から留学生を受け入れている日本航空学園、平和を願う思いから避難民の受け入れを決めました。

梅澤重雄理事長「今回もウクライナで国際避難民が出たということで、いろいろな国の仲間が集まって話をしていってほしい」

2人は輪島市が管理する集合住宅で生活し、当面の間の学費や生活費は学園と市が負担するということです。

ウクライナでは18歳から60歳の男性の出国が禁じられていて、父親は避難できず、祖国に飼い犬とともに残っているということです。

「祖国で会いたい」という気持ちが一番強く、一刻も早い終戦を願っていると繰り返し口にしていました。