統一地方選挙の前半戦となる石川県議会議員選挙は9日、投開票が行われ、41の議席がすべて決まりました。

当選者を新旧別に見ると、現職が33人、新人が8人でした。党派別では、自民党が30人、立憲民主党と公明党がそれぞれ2人、共産党、社民党、参政党がそれぞれ1人、無所属が4人でした。

県全体の投票率は46.36%で、過去最低となった前回4年前の44.72%を1.64ポイント上回りました。前回よりも選挙戦となった場所が増えたことや、多くの選挙区でし烈な争いとなったことが県民の関心につながった形です。

輪島市選挙区で、馳知事が支援した新人を190票差で抑え、6選を果たしたベテラン県議は「選挙後はノーサイド」と強調しますが、今後の選挙にもしこりを残した形です。

今回の選挙から定数が2から1に削減された羽咋市と宝達志水町からなる羽咋市羽咋郡南部選挙区では、現職同士の対決となり、自民党の公認候補が11回目の当選を果たしました。一方、今回の県議選で唯一の与野党対決となった中能登町の鹿島郡選挙区では、立憲民主党の現職が自民党の新人を抑え、議席を守りました。自民党県連はこの2つの選挙区を最重点地区に掲げていましたが、1勝1敗となりました。

また定数16に対し19人が立候補した金沢市選挙区では、金沢市議から県議への転出を目指した無所属新人が1万3千票余りを獲得してトップ当選を果たしました。

今回の県議選では去年3月に行われた知事選の影響も注目が集まりました。知事選で現職の県議が馳知事以外の候補を応援した選挙区では、馳知事が対抗馬となる新人候補の支援に回り熱心に選挙戦を繰り広げました。しかし、能登を中心に現職県議やその後継が議席を守り、いわゆる「馳チルドレン」を破る結果となっています。