もうひとつの顔は…

早朝に養殖作業を終えた柳橋さん、クルマを走らせること1時間半。

◇柳橋大輝さん…「はい、あすですね。了解、ちょっと探します」

今は何を?「今のは九州の会社がクルマが北陸に残っていて、荷物がついていないから探してっていう電話」

運送取次業も事業承継

荷物を運び終えたトラックの帰り道の積み荷を手配する運送取次業です。

柳橋さんは4年前、この運送取次業をしていた石川県内灘町の「よしだ商運」の経営を引き継ぎました。

まったくの異業種ながらコンビニ時代に培った情報力で売上を1.5倍まで伸ばしています。

カキ養殖と運送取次業、「事業承継の二刀流」

◇柳橋大輝さん…「大変という感覚はないというよりか、どちらかというとカキも成長していくし、事業も成長していくというのはすごく楽しいので、まずはこのカキは週2回ほどの作業で大丈夫なので、その作業が終わったら、内灘の事務所に戻って仕事をするという形ですね」

突き動かすもの…震災の爪痕

それは今もふるさと七尾市に残る能登半島地震の爪痕です。

「自分にもできることがある」

◇柳橋大輝さん…「やっぱり震災があって、今、それこそ加賀屋さんとか、旅館もどんどん潰れ、解体して前に進んでいく姿をみると、自分もできることがあって、雇用を生みながらということをすごく感じたので、これを変えながら、できることを」

カキも、日本酒も、町中華も、能登で受け継がれてきた大切な地域の生業。担い手の高齢化に加え、震災が人口の流出に拍車をかける中、こうした能登の食文化を絶やしてはいけない、そんな思いがますます強まっています。