刺身やカキ 能登の食材に笑顔広がる

午後5時半、開店の時間を迎えた。

20席の店内は瞬く間に満員になった=2025年12月

店内に響くにぎやかな声。テーブルには新鮮な刺身の盛り合わせや、由香利さんが生まれた七尾市中島町で獲れたカキが並ぶ。

能登から仕入れた刺身とカキ=2025年12月

この場所には能登に思いを寄せる人も多く集まる。この日訪れたのは、輪島の店にもよく通っていたという姉妹。

輪島にあった「わじまんま」に通っていた姉妹=2025年12月

「ダンスをやっていて、発表会の帰りによく行っとったよね。めっちゃでっかい唐揚げがあるんですけど」「あれおいしいよね」「唐揚げ食べによく行っていました」「気持ちは輪島にしかないです」

20席余りある店内は予約時点で満席。かつては楠さんが板場を担当していたが、揚げ物などそれ以外は由香利さんが担っていた。今は楠さん1人で調理を仕切っている。

せわしなく動き回りながらも、にぎやかな店内を見つめ、楠さんはこの日初めて目を細めた。

「やっぱりお客さんがおいしい、おいしいと食べてくれるのが一番ねやりがいがあるよね。相手は機械じゃないからね、人間だからね」