石川県の小松空港の国際線に乗り入れる台湾のエバー航空は、新型コロナウイルスで運休が続く台北便について、早ければ来年春の運航再開に向けて「前向きに検討する」ことを明らかにしました。

馳知事は16日、東京都内のエバー航空日本支社で、新型コロナの水際対策が緩和され、インバウンドの利用が見込めるとして、小松―台北便の早期の運航再開を求めました。

石川県によりますと、陳※けい偉日本支社長は「前向きに検討する」と述べ、早ければ来年3月下旬以降の夏ダイヤで運航を再開する方針を示したということです。

小松―台北便は2008年に就航して以降、ピーク時には毎日運航され、台湾からの利用者が8割近くを占めるなど、搭乗率も順調に推移していました。しかし新型コロナの感染拡大を受け、2020年3月から運休が続いていて、運航が再開すればおよそ3年ぶりとなります。

エバー航空金沢支店によりますと、例年春に富山県の立山を訪れる台湾の観光客が増えることから、4月1日の運航再開を目指しているということです。小宮ジョセフ支店長は「利用客は十分に見込める」として、再開する場合は週7日のデイリー運航にしたいと話しています。

ただ小松空港の国際線をめぐっては、新型コロナの流行後、全面運休が続いていて、再開に当たっては検疫や税関、チェックインカウンターなどのスタッフを十分に確保できるかも課題となっています。エバー航空側は、問題が解決できれば、来年1月上旬にも運航再開を正式に決めたいとしています。

※「けい」は表外漢字