今月20日に投開票を迎える参議院選挙。石川県選挙区の各候補者の訴えを聞くシリーズ「候補者に聞く!」、第2回は食卓に打撃を与える「コメ不足」対策です。

石川県選挙区に立候補したのは、届け出順に▼共産党の新人・村田茂候補62歳▼自民党の現職・宮本周司候補54歳▼国民民主党の新人・浜辺健太候補31歳▼諸派で政治団体・NHK党の新人・小沢正人候補49歳▼参政党の新人・牧野緑候補40歳の5人です。

自民党・現職 宮本周司候補(54)
「物価高というのは農業の現場にも来ている。原材料資材も上がっている、労務費も上がっている、この上がったコストに対して利益がちゃんと生産者に出ないとお米の再生産にも影響が出てくる。どの価格に落ち着くかということを見極めながら、状況によって今すぐできることは放出した備蓄米をどの時点で買い取るか。このことによって市場の動きをまずは牽制をするというか、調整をするひとつの調整弁にするべきだと思っている。海外に輸出展開する、しかもそれをコメのまま展開するのか、私はパックご飯というものをひとつのツールとして、まずここでお米というものに興味を持ってもらうことによって輸出先を拡大していく。もしくはお米の商流を作っていく」

国民民主党・新人 浜辺健太候補(31)
「これまでコメは余っているという前提の下で続いてきた実質的な減反政策を改めて、コメを増産していく。ここに舵を切る必要がある。そうすることで価格高騰の抑制にもつながるのではないか。あとは備蓄米をどうこうするのではなくて根本的なコメ政策の改革が必要。例えば今だったらコメの生産量を抑えて、消費者の負担で生産者の賃金をあげる。価格政策を行ってきたものをしっかりと生産する人の所得が安定するように赤字にならないように、所得を補填するような所得への政策に切り替える必要があると考えている。」

共産党・新人 村田茂候補(62)
「コメの需要が減るだろうという自民党の予測のもとに農家の皆さんに減反・減産を押し付けて、米の生産量を減らし続けてきたのが最大のコメ不足の問題だと考えている。大きく転換させてコメの生産量を大幅に引き上げていく。農家の皆さんが安心してコメ作りをできないとだめなので、国の責任で所得補償も価格保証もしっかりして農家の収入も安定させていく。同時にコメの価格の問題も国が責任もって適正な価格に設定していく。輸入の問題もトランプ関税の問題でいくと輸入はこれ以上増やすと農家の打撃になるし、これ以上の輸入には反対」

参政党・新人 牧野緑候補(40)
「コメの価格も同様、下げるのではなくて、コメの価格は上がっていてしかるべきだと思っている。今コメ農家は赤字の中コメを作っているのが現状なので、これは国がコメ農家の収入を補償するために定価で買ってあげる、コメの価格を国が一部負担することによって消費者には安く提供する、そういった仕組みを作ることが大事。まわっていない、手に入らないという状態が起こっているので、コメの確保、食の安全という面を訴えていきたい」

諸派・新人 小沢正人候補(49)
「今は実質的な減反政策みたいなのがあると思う。違うものに転作すると補助金が出るとか。基本そういう物はなくしていって、コメはどんどん作るという方向に行くべきだと思っている。世界で見ると人口もどんどん、日本は少なくなっているが世界で見るとどんどん増えているので余ったコメはどんどん海外に出していく。なおかつ日本のコメがおいしいということであればブランド力も付いてくるので、それによる収入が増えてという観点で農家の所得も増える。基本もうどんどん作っていくという方向にすすめるべきと考えている」

参議院選挙は今月20日に投開票が行われます。