農林水産省が発表した「野菜の生育状況及び価格見通し」によると、3月は、キャベツや白菜など、一部の野菜で高値傾向が続く見込みです。一方で、きゅうり、なす、ピーマンなどの果菜類は、比較的安定した価格で推移するでしょう。

露地栽培の根菜や葉物野菜は、入荷量が少なく、価格も高止まりしています。その背景には、12月末からの降水量の少なさと、2月の寒波による低温という2つの要因があります。特に、太平洋側では干ばつによる生育不良や、低温による生育障害などが発生。野菜が大きく育たず、出荷量が減少しているため、価格が高騰しているのです。

今後の天気予報を見ると、雨が降った後、しばらく晴れて、また数日間雨が降るというように、天気が周期的に変化します。これにより、出荷量は徐々に回復し、価格も落ち着きを取り戻すでしょう。ただし、全体的に安定した価格になるのは、3月下旬以降になる見込みです。