能登半島地震による停電は現在解消されていますが、住宅が倒壊するなどして家庭に電気を通すことができない世帯はまだ多く残っています。輪島市の山あいの集落では、電気が使えないままの生活を強いられている夫婦がいます。
輪島市門前町浦上地区に住む岡山繁さん(82)。妻の久子さん(77)といま生活しているのは、日中でも暗い「蔵」です。
妻・久子さん
「電気ないですね」「電気はないけどクーラーついてる。ここ米蔵やから、夏に米を冷やすために」
蔵についているクーラーは今は必要としていませんが、夏に動かなければ困ることになります。
岡山さんの自宅は、元日の地震で母屋が倒壊。

飼育している能登牛の世話のため自宅を離れることができず、地震から3か月が経ってもなお、電気のない生活が続いています。
妻・久子さん
「2月いっぱいに電気を入れるようにするから、しばらく待ってくださいって2月の初め頃に電話きて、それからなしのつぶて。いい加減にしてくれって言ってじいじ(岡山さん)が怒っておらの敷地内にある電柱全部引っこ抜けって…そんなんできるわけないけど」
蔵に電気を通すには新たに電柱を設置する必要がありますが、地元業者も忙しくなかなか工事に来てくれません。
岡山繁さん
「やっぱり電気は恋しいわいね。実際のところ」

妻・久子さん
「今振り返ると、よう我慢してきたもんやなと思うね。想像つかんわね」
人々から日常の生活を奪った地震。岡山さん夫婦は電気を待ち焦がれています。
妻・久子さん
「じいじとばあばと1セット。じいじは絶対動きませんって頑張っとる。80何年ここにおって、どうして離れられる。最後まで見届けんなん」











