9月9日、四国電力送配電の社員が鉄塔から転落し死亡しました。その後、所持品から遺書が見つかり、社内でパワハラを受けたと訴えていたことがわかりました。
(一輝さんの母 松岡美紀さん)「たった19年しか生きられなかった。それがやっぱり一番つらいし、今まで聞けてた声が聞けない。当たり前だった毎日が、この一瞬でなくなったから」
悔しさをにじませるのは、19歳の息子を亡くした両親です。
9月9日、徳島県上勝町で四国電力送配電徳島支社の社員・松岡一輝さん(19)が鉄塔から転落し、死亡しました。
四国電力送配電によりますと、一輝さんはこの当日、落雷の影響を調べるために責任者と2人で鉄塔に登っていましたが、点検を終え、約40mの高さの足場から降りる途中に転落したということです。
一輝さんは作業中、転落防止用の器具を身につけていましたが、発見された時には外れた状態だったということです。
今年4月に入社し、研修を終えて8月から現場に配属された一輝さん。会社に内定した当時の一輝さんの様子を両親はこう振り返ります。
(一輝さんの母 松岡美紀さん)「すごく喜んでました」
(一輝さんの父 松岡徹さん)「テレビとかで(CMが)流れるときに『俺の会社』って」
(一輝さんの母 松岡美紀さん)「CMで(一輝の)会社が流れたら『おれおれ』って」
しかし、亡くなった翌日に警察から両親へ手渡されたのは、一輝さんが書いた遺書です。一輝さんのカバンの中から見つかりました。その中には…
「会社からは鉄塔からの墜落って言われてるかな。本当は自分から落ちていった自殺の可能性もあるのにね」
遺書には自らの意思による転落だとほのめかされていて、さらに、先輩社員からの暴言などパワハラを訴える記述が並んでいたのです。
「『仕事できん』『頭悪い』『死んどけ』とか言われてた。飲み会の時も未成年で酒が飲めないかわりに食えって言われて。ほぼ強制的に食わされたときは、吐きそうで心身ともに死にそうだった」
そして、両親への謝罪もつづられていました。
「こんな親不孝者で本当にごめん。早く死んでごめん。心が弱くてごめん。相談できなくてごめん。一人でかかえこんでてごめん」
遺族は遺書を受け取って2日後、一輝さんが会社でパワハラを受けていたのではないかとして、会社に事実関係の調査を求める要求書を提出しました。
(一輝さんの母 松岡美紀さん)「一輝の遺書の内容を見てもらいたい。あんなことを19歳が残されたんですよ。どう思います?やっぱり気持ちの整理がつかない」
四国電力送配電はMBSの取材に対し、「ハラスメントに該当するかどうかを含めて事実を現在調査中であり、断定的な回答は差し控えます」とコメント。9月18日までに遺族へ中間報告を行うとしています。
今、悩みを抱えているという方に向け、厚生労働省のホームページなどで相談窓口が紹介されています。
【いのちの電話】
▼フリーダイヤル
0120-783-556
毎日:午後4時~午後9時
毎月10日:午前8時~翌日午前8時
▼ナビダイヤル
0570-783-556
午前10時~午後10時











