「セリフを覚えてないと、振り落とされちゃいます」

堺は「VIVANT」で、普段は冴えないサラリーマンだが、“裏の顔”は自衛隊の非公認部隊=通称“別班”の諜報員・乃木憂助を演じている。

堺は共演者たちから“NGを出さない俳優”と信頼されているが、それを可能にしているのが“入念な準備”だ。

今回も、最大34ページという長台詞を「一字一句母音で発音して“形”を覚えていく」という方法で完璧に記憶し、10か国語もの外国語セリフを「全部カタカナに直して覚えて、発音をそれぞれの(言語の)先生に直していただいて、というのを何国語か同時進行で」習得。

準備の万全さは、同作で共演中の阿部寛もVTRで「見事。一つも間違えない」「(自分も)これは絶対ミスれないなって」とコメントしたほどだ。

鍛え上げた体でアクションも披露している堺だが「第1シーズンでは最初は何でもない人で、“実はすごい人だった”と途中からわかっていくので、(撮影に)入る前はまったく鍛えずに、クランクインしてから鍛え出したんです。最初はポヨポヨの体のほうが面白いかなと思って」と、ストーリーの進行とともに肉体改造したことを明かした。

そこまで入念に準備していく理由について、セリフを覚えてないと振り落とされちゃいます」と説明した堺。

例えば、アゼルバイジャンで堺演じる乃木がラクダに乗って走りながら長ゼリフをしゃべるシーンでは、難しいと思われていた“ラクダを走らせる”ことに成功。急きょ、走るラクダを追いかけて撮影できるようカメラのセッティングもすべて変更したという。

堺は「セリフを入れておかないと(想定外の状況に対応できない)、ラクダが走ると思わないから」「準備は大事です。本番で現場の空気に乗っかれるかどうかは、準備ができているかどうか。ふざけるために準備をしています」と、実感を込めて語った。