徹夜した脳=完全に酔っ払った状態

 柳沢教授はノーベル賞の登竜門と言われる「ブレークスルー賞」をはじめ、数々の国際的な学術賞を受賞。その研究に国が20億円を出すことを決めるほどの睡眠研究のトップランナーです。

 まずは直球の質問を…

―――そもそも人間にとって睡眠とはそんなに大事?
(筑波大学 柳沢正史教授)「寝不足になると、その日から脳のパフォーマンスが悪くなります。ある論文によると、一晩徹夜した脳は『血中アルコール濃度0.1%程度』で、完全に酔っ払った状態(と同じ)。1日6時間の睡眠を約10日間続けると完全に徹夜したのと同じ状態になってしまいます」

 さらに、健康面においても…

「慢性的に(睡眠不足が)続くと、いわゆる成人病と言われる一連の疾患、うつ病に至るメンタル不調、メタボリックシンドローム。認知症やガンのリスクも上がるとされています」

―――どれくらい寝たほうがいい?
「年齢によっても変わってきますが、例えば20代なら8時間以上必要。(30代~40代の)働き盛りで6時間だとほとんどの人が足りていない」