実際の超音波で見えてきた複雑な感情
従来の「高くて短い(50kHz・約30ミリ秒)」と「低くて長い(22kHz・約900ミリ秒)」に対し、今回の分析によって「中くらいの高さで、中くらいの長さ(約34kHz・約86ミリ秒)」のクラスター(集団)が、統計的にくっきりと検出されました。
「嫉妬(31kHz)」や「食事(40kHz)」だけでなく、「睡眠を邪魔されたとき」や「ちょっとした不快感(短い22kHz)」など、私たちが日常で感じるような小さな環境の変化や、単純に「快」か「不快」かでは整理しきれないような状況のなかで、これらの第3の声が発せられていたことも分かりました。
「中間の声」の性質を持っているのにもかかわらず、研究者が“快”と“不快”に機械的に分類したために、論文中では従来の「50kHzの声」や「22kHzの声」というラベルのまま発表してしまっていたケースも数件見つかりました。
人間の先入観が、知らず知らずのうちにデータを既存の枠へ押し込めていたのです。







