何が起きたのか クルーズ船での集団感染の状況

世界保健機関(WHO)によると、オランダ船籍のクルーズ船の乗客から、重症呼吸器疾患の集団感染(クラスター)の報告がありました。

WHOのテドロス事務局長は7日の会見で、クルーズ船MVホンディウス号でのクラスターについて、「深刻な事態ではあるが、WHOは公衆衛生上のリスクを低いと評価している」と述べたうえで、潜伏期間を考慮すると「今後さらに多くの症例が報告される可能性がある」と指摘しました。

MVホンディウス号は、2026年4月1日にアルゼンチンのウシュアイアを出港。南極大陸や南大西洋の島々をめぐっていました。乗客88名・乗員59名の計147名、国籍は23か国に及びます。

クルーズ船でのハンタウイルスのクラスター発生を伝えるWHOのホームページ

感染経路は調査中ですが、複数の感染ルートが絡んでいる可能性も指摘されています。

最初の感染者2人は、乗船前にハンタウイルスが確認されている南米を旅行していて、「乗船前に感染していた可能性」があります。

また、船は手つかずの自然が残る離島のツアーなども実施していて、乗船客が上陸した際にネズミの排泄物などに触れた「寄港地で感染した可能性」も考えられています。

現在、複数国の医療当局とWHOが対応や調査にあたっています。