「コアちゃんがいない!」

気づいたのはその日の午後4時前。保育園にお迎えに行こうとした時だった。

朝、いつもだったらコアちゃんを娘のヘルメットに入れ、目が届く前かごに置く。でも、この日は体調もすぐれなかったし、考え事もしていた。コアちゃんを確認していなかった。

コアちゃんは子どもシートに置かれた状態だった

保育園から自宅までの間、コアちゃんを子どもシートの上に「ぽんと置いたたままの状態」で自転車を動かしていたことになる。

慌てて自転車を確認したが、コアちゃんはいなかった。

「どうしよう…」

血の気が引いた。

ゆずちゃんのお迎えに向かいながら、保育園までの道をざっと確認したが見つからない。もっとしっかり探したかったが、この日はお友だち家族とお祭りに行く約束をしていた。

お祭りの間もずっとそわそわしていた。午後7時ごろバイバイして、すぐ通園路の途中にある交番に駆け込んだ。「落とし物として届けられているかも」という期待があったが、「届いていない」という答えだった。警察官に勧められて遺失物届を出した。

夫が仕事から帰宅したあと、もう一度通園路を探したが、コアちゃんの姿はなかった。夫も1時間ぐらい探しに行ったが見つからなかった。