阪神タイガースでプレーし、おととし脳腫瘍で亡くなった横田慎太郎さんの顕彰碑を建てようというプロジェクトが動き始めています。

(2019年引退試合時)「いつもみたいにボールが見えにくくて…自分一人の力じゃないような気がしました」

阪神タイガースの選手だった横田慎太郎さん。病気で視力が落ちる中、引退試合で見せたプレーは「奇跡のバックホーム」と呼ばれました。

鹿児島実業高校出身の横田さんはおととし、脳腫瘍ため28歳の若さで亡くなりました。

自らの闘病生活と引退試合でのプレーなどをつづった著書「奇跡のバックホーム」は映画化され、今年11月に公開予定で、横田さんの功績を残そうと顕彰碑を建てるプロジェクトが動いています。

発起人は、横田さんに講演を依頼するなど交流があった元鹿児島商業高校校長の眞田俊さん(64)です。

(実行委員会 眞田俊 代表)「こんなすばらしい野球人・若者、礼儀正しい人柄のいい人がいるんだと。子どもたちのために、こんな素晴らしい人がいたと残したいという思いから建てたいと」

顕彰碑は、母校の鹿児島実業の野球場のバックネット裏と湯之元駅前に設置する計画です。

(実行委員会 眞田俊 代表)「彼の生き方を知っていただいて、『諦めない心』をもって、野球やスポーツ、文化活動をする若い人が増えてくれたらと思う」

資金を集めるため11月下旬にクラウドファンディングを始める予定で、完成は来年春を目指しています。