群発地震を乗り越えて、島民が心待ちにするボゼ祭り。

悪石島の盆行事は、旧暦の七夕にあたる先月29日から始まり、1日おきに盆踊りが続きます。盆の最終日の盆踊りの最後にボゼは現れます。

有川和則さん。盆踊りの保存会・会長を15年以上務めています。
(悪石島盆踊り保存会会長 有川和則さん)「踊り手が多いほうが、踊りがいがある」

盆踊りの由来や歴史は島民も知らず、歌の歌詞は先人から口頭で受け継がれてきました。次の世代に受け継ぐために、有川さんは歌詞を漢字で書き起こしました。

Q.最初の歌本は誰が作った?
「分からない。昔はすべてカタカナだった」
「長崎や京都が歌詞に出てくる。いつの時代に作られたのか不思議」
「ここも全然やっていない」
Q.やっていないというのは?
(有川和則さん)「もう歌が出てこない」
(西茂久さん)「お盆でないときに歌っていたら怒られていた」
(有川和則さん)「お盆の1か月前くらいからは踊っても良かった。今ここに残っている踊りは、これだけはやろうと、自信がある歌だけを残した」