鹿児島県の指宿市で陸上長距離のナイター記録会が開かれ、秋の駅伝シーズンに向け、県内のランナーが最先端技術を使って自己タイム更新を目指しました。

夏の指宿。県内外から、中学生以上の長距離ランナー600人以上が集結しました。

(指宿市陸上競技協会・垣内郁人さん)「まだ暑さが残る時期だが、1人でも多くの選手がいいタイムを出して、県の駅伝につなげてほしい」

記録会とは、順位は競わず、選手の個人記録や目標タイムの更新を目指すレースです。

これまで7つの世界記録を生んだ最先端のシステム「ペーシングライト」を今回、県内で初めて導入。コース上に選手の目標タイムにあわせたライトの光を走らせ、走りをアシストします。

さらに、プロランナー・川内優輝選手のものまねアスリート芸人・M高史さんが登場。選手を後押しします。

男子3000m。去年、全国中学校駅伝に出場した宮之城中の3年・酒匂琉維選手。夏の練習の疲れもある中、デッドヒートの末、先頭でゴールしました。

(宮之城中学校3年・酒匂琉維選手)「けがせず夏(練習)を過ごせているので、県駅伝2連覇もいけると思う」

一方、男子5000mに出場した鹿児島工業の2年・米永侑悟選手。東アフリカ・エリトリア出身の実業団ランナー・デジェンとレースを進めます。自己記録には数秒届きませんでしたが、14分18秒74と好記録で走り切りました。

3000m最終組・志學館大学の中村晃斗選手。志學館大学は今年、大学3大駅伝の2つ、出雲駅伝と全日本大学駅伝に初出場します。中村選手は出場権獲得に導いたチームのエースです。

ペーシングライトが8分15秒ペースで引っ張るなか、残り1周。最後はライトを追い越し、8分11秒49で自己記録を更新しました。

(志學館大学3年・中村晃斗選手)「調子を合わせずにこのタイムで走れたので、出雲駅伝に調子を合わせたら1区区間賞も見えてくる。状態はだいぶいいと思う」

夏の走り込みを終えた選手たち。秋の駅伝シーズンが近づいています。