東シナ海の警戒監視の強化を目指す海上自衛隊は29日、大型無人偵察機「シーガーディアン」を鹿屋航空基地に配備すると発表しました。まず、2027年度に2機配備される予定です。

海上自衛隊は去年、鹿屋航空基地で「MQ-9B シーガーディアン」の試験運用を行うなど、配備先の検討を進めてきました。

防衛省によりますと、2027年度から鹿屋基地にまず2機を配備し、民間企業による飛行を行い、自衛隊による運用開始に向けた準備を進めます。

そして翌28年度に、さらにシーガーディアン2機を配備し、あわせて4機で海上自衛隊による運用を開始する予定です。

その後、順次配備する機体を増やし、最終的には鹿屋基地と青森・八戸基地にそれぞれ10機程度の配備を計画しているということです。

シーガーディアンは海上自衛隊の任務の一部を担い、中国を念頭にした東シナ海の警戒・監視を無人機で代替するものです。

運用について海上自衛隊は、現在の有人哨戒機並みの飛行回数を見込んでいて、離着陸以外では、低空飛行はしないとしています。

県は29日、九州防衛局に対し、県民の安全安心を確保するために、引き続き丁寧な情報提供を行うよう、要請しました。