警察をかたる詐欺が後を絶ちません。鹿児島県内では、90代の女性が先月までにあわせて1200万円をだましとられました。

県警によりますと、県内の90代の女性が3月下旬、【警視庁のモトハシ】を名乗る男から「あなたの通帳や携帯電話が犯罪に使われている。調べる必要があるため、通帳から現金を下ろすように」と電話がありました。

女性が銀行で600万円を下ろしたところ、「現金を自宅に取りに行くので玄関前に置くように」と指示されたため、現金を袋に入れ玄関先に置いたところ、持ち去られたということです。

その後、先月上旬に、今度は【検事のツルサキ】を名乗る男から「残っている通帳のお金も下ろすように」と連絡があり、女性は前回同様、銀行で600万円を下ろして玄関前に置き、あわせて1200万円をだまし取られました。

県警は「警察官や検事が電話で取り調べをしたり、金を下ろして自宅での保管や振り込みを依頼したりすることは絶対にない」として、不審な電話があった場合は相手の所属と名前を確認した上で切り、警察などに相談するよう呼びかけています。