学校に馴染めず…「気分転換に」と母親に誘われた2人旅の思い出

(ホテルに15回以上宿泊 新原伸子さん)「初めて旅行に行った場所。母が連れていってくれた場所」

鹿児島市の新原伸子さん(67)です。小学3年生の時に初めて泊まったのが現在の指宿いわさきホテルでした。当時、転校した鹿児島市の学校に馴染めず、登校拒否が2か月続いていた新原さん。「気分転換に」と母親に誘われた2人旅でした。

(ホテルに15回以上宿泊 新原伸子さん)「学校や自分の家から離れられるっていうのが翌日のことを考えなくていいと、永遠に指宿観光ホテル(現:指宿いわさきホテル)にいたかった。自分の中で何か切り替えができたのかなと思う」

旅行から戻り、学校に通えるようになった新原さん。中学卒業まで家族で毎年訪れる特別な場所となりました。

91歳になった母・ヒロ子さんは認知症で施設に入所していて、会えるのは月に1回、15分だけ。休館前に宿泊の予約を入れましたが、ヒロ子さんは行くことができないため、土産話をたくさん持ち帰りたいと話します。

(ホテルに15回以上宿泊 新原伸子さん)「(写真を)次行ったら絶対撮る、撮りまくっているかも。部屋からも全部、廊下も全部撮ろうと思う」