14人が死亡し、6000人以上が重軽傷を負った「地下鉄サリン事件」からきょう20日で30年です。国内史上最悪の無差別テロ事件をきっかけに、鹿児島でもテロ対策が強化された一方、記憶の継承が課題となっています。

20日、現場となった東京の霞ケ関駅では、発生した午前8時にあわせて駅員らが黙とうを捧げ、遺族らが花を手向けました。

(夫を亡くした 高橋シズヱさん・78)「本当はこんな人生じゃなかったのにと思うと、悔しい思いもある。長い30年の一つの節目として献花しました」

都内の地下鉄に猛毒のサリン…14人が死亡

1995年3月20日、当時のオウム真理教の信者が、都内の地下鉄に猛毒のサリンをまき、14人が死亡、6000人以上が重軽傷を負いました。

鹿児島県内でも駅や列車に不審物がないか点検が行われ、動揺が広がりました。

警察は事件の後、全国のオウム真理教の拠点を強制捜査し、教祖の麻原彰晃、本名・松本智津夫死刑囚ら幹部を逮捕。

松本死刑囚ら13人の死刑が執行されました。