生産の効率化が進むなか、別の課題も…。2人以上の世帯の緑茶の平均消費額は、急須で飲む機会の減少などでこの10年でおよそ800円減りました。

一方で伸びているのが海外への輸出です。県産茶の輸出額は、2016年度は2億円余りでしたが、2022年度には6倍の13億4000万円に、2023年度はさらに倍以上の32億6000万円にまで増えました。
こうした中、堀口製茶では、18年ほど前から海外輸出に取り組み、お茶の商品ラインナップを拡充してきました。去年は、生産、加工、販売までを手掛けた紅茶が、本場・イギリスのコンクールで、最高評価の3つ星を受賞。
海外向けのお茶の売り上げは、年々、増えているといいます。
(堀口製茶 堀口俊副社長)「やはり大事なのは、消費者もだいぶニーズが多様化していて、いかに対応できるかだと思う」

「日本全体で茶業が結構厳しい状況というのが現実としてあるので、茶業界として一緒になって海外にぜひ日本茶として売り出していきたい」
人手不足や国内消費の減少など課題を乗り越えながら、生産量日本一を今年も達成できるのか。茶業界の挑戦が続いています。